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お知らせ

2021/05/02

佐藤新一 白鷹の織物展

辺りを山々が取り囲む自然豊かな、山形県西置賜郡白鷹町。
かつては織物が盛んだったこの町も、現在は白たか織工房と小松織物工房、二軒の機屋を残すのみとなりました。

雪深い土地に育まれた白鷹の織物は、この町の人々のように、慎ましく温かみに溢れています。

今回の会では、白たか織工房を営む、佐藤新一さんの作品を中心に、手仕事の美しさを感じる、染織作家や他産地の帯地と共にご紹介をいたします。

白たか織工房では、佐藤新一さんとご家族を中心に、着尺や帯地の制作が続けれられています。
伝統的な草木染めや、板締と呼ばれる絣作り、そして高機(手機)による織など、そのほとんどの工程が今も手仕事によって重ねられています。

「昔はこの辺りにも、たくさん機屋がありましたね。
手織りや草木染めの産地は、全国的に少なくなってきているけど、私はやっぱり優しい風合いの織物を織り続けたいと思っているんです。」

さらりとした風合いが心地よい白鷹お召、美しい絹の艶感を引き出した白鷹の手綾織、生糸(すずし)を使い、単衣夏向きに仕上げた白鷹上布など様々な表情の織物を手掛けられる佐藤さん。中でも板締絣と呼ばれる細かな絣模様は白鷹特有の技法です。

絹糸を細かな溝が彫られた“絣板”で挟み、熱した染料を柄杓ですくい、糸にかけていく…
絣板の溝に沿って、糸の染分け(防染)を行うこの技法は、結城紬の手括り、大島紬の締機とも異なる、白鷹町独特のものです。染料を糸にかけるその様子から、“ぶっかけ染め”とも呼ばれています。

佐藤新一さんで四代目となる白たか織工房。
「曾祖父の頃から特別な事は何もしてないんですよ」と控えめに仰られます。

奇をてらわず、手間を惜しまず、あたり前の事をあたり前に…。
工業製品の溢れる現代にあって、白鷹の織物がもつ輝きは、より一層増しているように思います。

不安定な情勢が続いている中ではございますが、ほんの一時でも、美しい作品をご覧頂ければ幸いです。


佐藤新一 白鷹の織物展
【東京展】
と き 5月17日(月)‐23日(日) 午前11時‐午後19時 *初日は午後13時開場。最終日は午後16時まで。
ところ 新井画廊 *中央区銀座7-10-8
*染と織たかはし 東京銀座展併催

【岡山展】
と き 5月27日(木)‐30日(日) 午前10時‐午後19時 *最終日は午後17時まで。
ところ ギャラリーホワイトキャンバス *岡山市北区表町1-6-38-2階

【問合せ】
tel 086-801-0551
instagram 染と織たかはし instagram
mail okimono@silk.plala.or.jp
LINE 「染と織たかはし」で検索後、友達追加をしてお問合せ下さい。

*東京は22日(土)・23日(日)、岡山は28日(金)・29日(土)に佐藤さんの在場を予定しておりますが、情勢により変更となる可能性がございます。

*基本的な感染症対策を行い開催しております。ご希望のお客様には、他のお客様とお時間が重ならないようにご予約を承ります。また三密を避けるため、ご入場をお待ち頂く場合がございます。その際は近隣の喫茶にご案内させて頂きます。ご理解ご協力の程、お願いいたします。

染と織たかはし 東京銀座展の詳細はこちら
https://www.okimono.jp/info/info_detail/index/1222.html

 

住所
岡山県岡山市北区天神町2-22
営業時間
午前10時~午後8時/定休日:火曜日
アクセスマップ
お問い合わせ
TEL:086-801-0551
FAX:086-801-0552
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