トップページ > 商品紹介 > 人間国宝 玉那覇有公 琉球紅型九寸名古屋帯(竜胆)

商品紹介

人間国宝 玉那覇有公 琉球紅型九寸名古屋帯(竜胆)

この商品についてのお問い合わせ

この商品を注文する

※オンラインショップへ移動します。


商品説明

柔かな紋意匠の地に、「竜胆」と名付けられた文様が染められています。人間国宝 玉那覇有公さんの琉球紅型九寸名古屋帯です。

現在も様々な染織の技法が受け継がれる沖縄にあって、唯一の染物である琉球紅型。
元々は琉装と呼ばれる独自の衣装文化の中、琉球王朝時代の王族や士族など身分の高い人々の為に染められていたものです。 沖縄の風土を写したような鮮やかな色彩と、日本や中国、南方との交易によってもたらされた、様々な文化を背景とした意匠(デザイン)が特徴的です。

およそ14世紀ころから始まったといわれる紅型の歴史。
王朝の庇護のもと様々な技術革新と発展を遂げますが、明治に入り、王府の廃止と共に急速に衰退していきます。そして第二次世界大戦の戦火によって、一度はその歴史が途絶えかけますが、戦後、かつての紅型宗家である城間家と知念家の尽力により復興を果たしました。

玉那覇有公さんは、そんな紅型復興に尽力した故:城間栄喜氏に師事。城間氏の長女である道子さんとの結婚を機に、25歳で紅型の道へと進み、以後50年以上、その人生と情熱を紅型に捧げてきました。

沖縄県那覇市。かつての琉球王朝繁栄の名残をとどめる首里城の近く、小高い丘の上に玉那覇有公さんとご子息の玉那覇有勝さんの工房はあります。

琉球紅型は"型染め"と呼ばれる技法を用い染められています。(筒描きなどその他の技法もありますが、ここでは省略いたします)図案、型彫り、糊伏せ、色挿し、地染めなど、一枚の紅型が仕上がるまでの工程は、今も昔と変わらない手仕事が積み重ねられています。

かつての琉球王朝の頃とは違い、現在は沖縄の様々な場所、そして作り手によって紅型が手掛けられています。しかしそれらと見比べても、やはり玉那覇さんの紅型は圧倒的に美しい。仕事の精緻さはもちろん、デザインの奥深さ、用いられる染料や顔料の質…特に私は玉那覇さんの琉球藍の透明感と色彩のバランスに強く心惹かれます。

前置きが大変長くなりましたが、玉那覇有公さんの琉球紅型名古屋帯地です。
デフォルメされた竜胆が、透明感のある白地を背景に、藍・古代紫・桑茶など"隈取り"と呼ばれる紅型特有の濃淡(色の暈し)で表現されています。

柄付はタレ先から前腹まで六通でたっぷりと染められていますので、おタイコ柄(ポイント柄)が苦手な方も、安心してお締め頂けます。またタレ先は無地と柄部分より(4・6枚目写真参照)選ぶことができるのも嬉しいポイントです。

きっと私の拙い文章と写真では、この紅型の美しさの半分もお伝えできていないと思います。ぜひお手に取って、手仕事の素晴らしさをご覧頂ければ幸いです。
小紋や紬などおしゃれ着に合わせて…お手持ちのお着物とのコーディネイトなどお気軽にご相談下さい。

玉那覇有公(たまなはゆうこう) 略歴
1936年 沖縄県石垣島に生まれる
1961年 琉球紅型宗家 城間栄喜氏に師事
1978年 日本工芸会正会員に認定
1990年 日本伝統工芸展監査委員
1996年 「紅型」重要無形文化財保持者認定(人間国宝)

■お仕立てについて
弊店にて検品後、弊店の基準に合格した国内の熟練の和裁士さんにお仕立てをお願いしています。寸法のご相談などございましたら、お申し付けください。

■お手入れについて
日常のお手入れは、部分的なしみ落としで十分です。長期間の保存の前や、全体の汚れが気になる場合は、ドライクリーニングをお薦めしています。ご家庭での水洗いは出来ませんので、ご注意下さい。

■色について
HP上の商品の色は可能な限り、現品に近づけてはおりますが、お客様のご使用のパソコン、OS、ディスプレイ(モニター)により色味が異なる場合がございます。何卒ご理解頂きますよう、お願いいたします。*パソコンで綺麗に表示されない場合、iphoneやスマートフォンからアクセスして頂くと、綺麗に表示される場合があります。

■お手元での商品確認サービス
こちらの商品はお手元で実際の商品をご確認いただけます。尚サービスご利用には仮決済が必要です。詳細はオンラインショップをご覧ください。

■在庫について
実店舗でも商品を販売しておりますので、お申込み頂いても売り切れの場合がございます。先着順にご紹介いたしますので、何卒ご了承下さい。

人間国宝 玉那覇有公 琉球紅型九寸名古屋帯(竜胆)

【素材】
絹100%
【生地巾】
約34.5cm
【生地丈】
約3.7m
【価格】
売切御礼

この商品をみたお客様は、こんな商品もみています

  • まるで織物のような細かな模様。これは、糸のように細くした竹を丁寧に手で編んで繊細に表現した竹細工です。タイのバンコク郊外、自然豊かな工房で女性を中心とした職人たちが、竹を細かく裂いたり、染めたりし・・・
  • 爽やかな淡い生成り色の地に、細かな十字絣(蚊絣)が織り出されています。夏らしい透け感と肌触りの良いシャリ感。大島紬・綿薩摩の機屋としても知られる東郷織物さんの夏大島着尺地です。かつては薩摩藩領であっ・・・
  • さらりとした綿紬生地に、注染(ちゅうせん)と呼ばれる技法で、波松葉に桜模様が染められています。夏らしい青濃淡の色目が美しい、すっきりとした浴衣地です。注染は大正時代初期に考案された、日本特有の染織技・・・
  • 京友禅らしい深みのある黒鳶色の地に、心地よい間隔で三つ葉葵が描かれています。京友禅の老舗、工芸キモノ野口の小紋着尺です。工芸キモノ野口は、享保18年(1733年)初代金谷安部兵衛が京・油小路四条上ルにて呉・・・
  • こっくりと…京友禅らしい深みのある黒地に、手描き友禅で「桜」が描かれた、塩瀬名古屋帯です。まず目に映るのは、タイコにたっぷりと描かれた桜。地色に映える黄色の挿し色に目を奪われますが、よく見る・・・
  • 柔らかな空五倍子色(うつぶしいろ)の地に、“緯吉野(ぬきよしの)”と呼ばれる織組織で間道文様が表現されています。反物に触れただけで分かる独特の糸使い。草木で染め手織に拘る、藤山千春さんの吉野・・・