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丹後藤布 八寸名古屋帯(小西暢子・芙留庵・生成り無地)

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商品説明

落ち着きを感じる淡い灰茶鼠の地が、自然の色そのままの重なりで織り出されています。糸そのものの息遣いを感じる、藤布(藤織とも)八寸名古屋帯です。

絹や木綿が普及する遥か昔より、人々の生活に寄り添ってきた自然布。沖縄県の芭蕉布、静岡県の葛布、山形のしな布、そして今回ご紹介する丹後地方に伝わる"藤布"などが、現在も僅かな作り手の方々によって受け継がれています。

藤布作りは、春から初夏にかけて、山野に自生する"藤の蔓"を採取することからはじまります。剥いだ皮を外皮と中皮に分け乾燥させ、木灰などと炊き柔らかくします。柔らかくなった切皮を、川の水でしごき繊維を取り出し、さらに綛にした繊維をぬかと水で漬け、その後乾燥。そしてようやく、"藤績み(ふじうみ)"と呼ばれる糸を績む(紡ぐ)工程に入ります。

一本一本の繊維を指先で細く裂きながら継ぎ、1本の糸にしていきます。1日に績むことのできる糸はおよそ20グラム。帯地1反分の糸を績むには約2-3ヵ月もの時間と根気が必要です。その後撚りを掛ける(撚糸)、整形、筬通しなどを経て、手機で織り上げます。藤蔓の採取から織まで、細かく分ければ20以上の工程が、今も変わらず人の手によって受け継がれています。

適度に透け感を感じる織目が、反物の端から端まで"無地"で表現されています。
決してして目新しい配色でも絣柄でもありません。けれども、いつ見ても飽きることないそのデザインは、 正に織物の王道。巾広い着物、そして着る方を引き立てる不思議な存在感を保っています。時期が来る度、たとう紙を広げれば昨年とはまた違った魅力を感じて頂ける… そんな流行に左右されない帯地です。

適度に張りのある生地風は藤布ならでは。またこちらの反物は、帯芯を入れずお仕立てをする八寸名古屋帯ですので、“少しでも涼しく装いたい”そんなお客様におすすめです。
少しずつ変化していく風合いを楽しみながら、末永くご愛用頂ければと思います。お手持ちのお着物とのコーディネイトなどお気軽にご相談下さい。

■お手入れについて
日常のお手入れは、部分的なしみ落としで十分です。長期間の保存の前や、全体の汚れが気になる場合は、ドライクリーニングをお薦めしています。ご家庭での水洗いは出来ませんので、ご注意下さい。

■色について
HP上の商品の色は可能な限り、現品に近づけてはおりますが、お客様のご使用のパソコン、OS、ディスプレイ(モニター)により色味が異なる場合がございます。何卒ご理解頂きますよう、お願いいたします。*パソコンで綺麗に表示されない場合、iphoneやスマートフォンからアクセスして頂くと、綺麗に表示される場合があります。

■お手元での商品確認サービス
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実店舗でも商品を販売しておりますので、お申込み頂いても売り切れの場合がございます。先着順にご紹介いたしますので、何卒ご了承下さい。

丹後藤布 八寸名古屋帯(小西暢子・芙留庵・生成り無地)

【素材】
手績み藤糸100%
【生地巾】
約30.3cm
【生地丈】
約3.7m
【価格】
売切御礼

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