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京友禅 塩瀬名古屋帯(月兎画賛扇面・絹鼠色)
商品説明
たっぷりとした重目の塩瀬生地に、本歌である本阿弥光悦「月兎画賛扇面」が京友禅の技法で表現されています。京友禅の老舗、工芸キモノ野口の塩瀬名古屋帯です。
工芸キモノ野口は、享保18年(1733年)初代 金谷安部兵衛が京・油小路四条上ルにて呉服商を創業したことから始まります。それから280年…当代で8代目を迎えた長い時間を染めひと筋に歩んできた京友禅の老舗です。
現在の野口では型友禅、糸目友禅、絞り、刺繍などの技法を主としたモノづくりを行っています。昔ながらの手仕事と野口の培ってきた感性。この二つが上手く混ざりあうことで、独特の意匠と色を生み出しています。
洗練された構図と配色...
まず目に映るのは、扇面に描かれた月とうさぎ。本歌である「月兎画賛扇面」は数少ない光悦絵画として伝えられています。洗練された構図と配色、そして琳派らしいデフォルメされた意匠。線の強弱やかすれ具合など、職人の息遣いが聞こえてきそうな繊細な筆致で描かれています。
扇面右半分には、金箔で表現された月を背景に、新古今和歌集・藤原秀能の歌が添えられています。
『袖の上に誰故月ハ宿るぞと他所になしても人のとへかし』
*私の袖の上に、月の光が宿っている(袖の涙に月が映った様子)。それは誰のために流した涙なのかと、他人事のようなふりをされてでも、あの人に聞いてほしい。
前腹部分はお太鼓とデザインを変え、図案がきちんと上を向くように友禅が施されています。織物から小紋や御召、色無地などに合わせて…お手持ちのお着物とのコーディネイトなど、お気軽にご相談下さい。
■お仕立てについて
弊店にて検品後、弊店の基準に合格した国内の熟練の和裁士さんにお仕立てをお願いしています。帯芯の堅さや、寸法のご相談などございましたら、お申し付けください。
■お手入れについて
日常のお手入れは、部分的なしみ落としで十分です。長期間の保存の前や、全体の汚れが気になる場合は、ドライクリーニングをお薦めしています。ご家庭での水洗いは出来ませんので、ご注意下さい。
■色について
HP上の商品の色は可能な限り、現品に近づけてはおりますが、お客様のご使用のパソコン、OS、ディスプレイ(モニター)により色味が異なる場合がございます。何卒ご理解頂きますよう、お願いいたします。*パソコンで綺麗に表示されない場合、iphoneやスマートフォンからアクセスして頂くと、綺麗に表示される場合があります。
■お手元での商品確認サービス
こちらの商品はお手元で実際の商品をご確認いただけます。尚サービスご利用には仮決済が必要です。詳細はオンラインショップをご覧ください。
■在庫について
実店舗でも商品を販売しておりますので、お申込み頂いても売り切れの場合がございます。先着順にご紹介いたしますので、何卒ご了承下さい。
京友禅 塩瀬名古屋帯(月兎画賛扇面・絹鼠色)
- 【素材】
- 絹100%
- 【生地巾】
- 約34.5cm
- 【生地丈】
- 約3.7m
- 【価格】
- 売切御礼
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